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2021.07.01 台所手帖

夏のお茶を楽しむ

夏のお茶を楽しむ

皆様こんにちは!

 ちょっと一息つくときには、何を召し上がっていますか?古の昔には、一部の人しか口に入らなかった、お茶も、紅茶もコーヒーも今は、誰もが楽しむことができます。自分の好みや体調に応じて選ぶことができる、幸せな時代です。

 季節に応じて、飲み物や食べ物が体調管理に役に立つとしたらよいと思いませんか?
夏、暑い、と思うとついつい冷たいものを口に運んでしまいますね。私は最近、そのせいで胃腸が弱ってしまいました。これではいけないと、日常を見直す今日この頃です。

 今回は、もともと体を冷やす作用のある茶葉の水出し、夏にこそお勧めの頂き方をご紹介したいと思います。

 典座寮(お寺の台所)には扇風機あるのみ。盛夏には、じっとしていても汗が滴る時期があります。そんな時には、西瓜の皮や冬瓜の皮を干してお茶にして飲んでみたり、炒った小豆や黒豆のお茶を煮出してみたり、と体内から整えてゆきます。(これらは、改めて記します)そんな中でも、冷水で淹れた煎茶は格別です。氷でじっくり抽出することもあります。氷をはやく溶かすために、少しの呼び水(50ccくらい)を加えます。氷が溶けるころには、まろやかなお茶ができています。普段使っているお茶を、違う温度で淹れてみてください。違ったあじわいを楽しむことができます。一煎目、しっかり濾しましょう。二煎目、さてどう頂きましょうか。しっかり開いた茶葉にはまだ旨みがしっかり残っています。続いて水出しでも、お湯で淹れても良し。

 玉露など、茶葉を冷水で淹れた後、開いた茶葉をポン酢やお醤油で頂いてみてください。おいしいです。通常でも茶殻には7割もの栄養素が残っているそうです。おひたしにすることもあるし、佃煮にもなります。お茶の葉のチャーハンや、雑炊を出すお店もあるくらいです。お湯に溶け出さない不溶性の食物繊維も摂取できるので、一挙両得ですね。方丈さんの同安吾(修行の同期)の和尚様が静岡におられて、毎年お茶を送ってくださいます。体調管理のために、とのことです。
ありがたいです。

 皆さんご存じだとは思いますが、日本茶はお湯の温度によって抽出される成分が変わります。冷水から30度くらいの低い温度ではアミノ酸が多く溶けだし甘みが感じられます。風邪予防になるのは40度以上、中間から高温のお湯でいれたお茶です。カテキンがお湯に溶け出し特有の渋みが出てきます。さらに高温でいれるとカテキンだけでなくカフェインも溶け出し渋み苦みが増します。くれぐれも夜更けに渋くて苦くて濃いお茶を飲むなんてことはなさいませんように。(体温くらいの白湯がよいですね。)

◉お茶を冷水で淹れてみよう!
(作り方)
約1リットルの水に茶葉6gから10gくらいを入れ、20分から3時間くらい冷やします。私は、夜寝る前に茶葉と水の入ったボトルを冷蔵庫に入れておいて翌朝濾していただきます。宵越しのお茶は飲むなと言われていますが、これは、急須に残った使いさしの茶葉を次の日に使わないように、ということで、茶葉に含まれるカテキン、抗菌作用のあるタンニンが溶け出た後、茶葉のたんぱく質の質が落ちることを指摘する言葉だそうです。丁寧に濾した茶葉は青々としています。茶葉を粉砕して、茶葉ごといただくというのもお勧めです。